中国切手が人気

中国富裕層の間で収集ブーム

切手収集といえば世界中に愛好家が存在する「コレクションの王道」とも言うべき趣味の1つですが、ほとんどすべてのコレクションがそうであるように投資としての一面も持っています。そのため、流行や社会情勢の変化などによって価値が大きく変動することがあります。 現在、世界の切手中でも非常に高値を呼んでいるのが中国切手です。この背景には言うまでもなく中国経済の発展があります。社会主義国でありながら市場経済を取り入れたいわゆる改革開放路線によって中国経済は大きく躍進し、特に1990年代に入ってからは企業経営の成功などによって多くの富裕層を生み出しました。この富裕層が投資目的あるいはコレクション目的で古い中国切手を集めているのです。

人気の中心は国内で品薄なもの

この世界的な中国切手ブームに乗って日本国内でも中国切手の流通価格は上昇しています。中には30年前の取引価格の数百倍、あるいは千倍以上の値段で買取が行われているものもあります。日本の切手買取業者も積極的な買取事業を展開しています。 中でも人気なのは文化大革命期のものです。禁欲的な政治体制下で私的コレクションなど許されないという風潮があったため、この時期の切手は中国国内ではあまり残っていません。そのため、切手好きの中国人が日本をはじめとする海外に出かけて行って買い求めているのです。 この中国切手ブームが続くかどうかは、中国経済の動向次第です。今後とも順調に発展していくなら、切手の買取価格も高水準で推移していくものと考えられます。